グレートブリテン王国の誕生
グレートブリテン王国は、1707年5月1日に正式に成立しました。この建国を実現したのが、イングランド議会とスコットランド議会によってそれぞれ可決された「1707年合同法(Acts of Union)」です。
合同法の内容と歴史的背景
合同法により、それまで別々の国家であったイングランド王国とスコットランド王国は、「グレートブリテン王国」という単一の政治体へと統合されました。
実は、両国の王冠そのものはすでに1603年、エリザベス1世の死去後にスコットランド王ジェームズ6世がイングランド王ジェームズ1世として即位した時点で同君連合となっていました。しかし、あくまで一人の君主が二つの王国を兼ねる形にとどまっており、国家としての完全な統合は1707年の合同法によって初めて実現したのです。
合同の背景には、ダーリエン計画の失敗などで経済的に疲弊していたスコットランド側の事情と、ハノーヴァー朝による王位継承の安定を図りたいイングランド側の思惑が複雑に絡み合っていました。
初代君主・アン女王
グレートブリテン王国の初代君主となったのは、ステュアート朝のアン女王です。彼女は建国以前にはイングランド女王およびスコットランド女王として別々に在位していましたが、1707年の合同以降は「グレートブリテン女王」として統合された王国を統治しました。
ちなみに、現在のイギリス国旗「ユニオンジャック」の原型も、この合同を記念してイングランドの聖ジョージ十字とスコットランドの聖アンドリュー十字を組み合わせたデザインとして誕生したものであり、1707年の合同がイギリスの歴史における重要な転換点であったことを物語っています。