三者に共通する目的は「北米の毛皮交易」
フランス系、イギリス系、オランダ系の毛皮商人に共通していたのは、北米大陸における毛皮交易への強い関心でした。
17世紀の北米では、ビーバーの毛皮がヨーロッパで高い需要を誇り、帽子などの材料として珍重されていました。この有利な商機を求めて、三国の商人たちは競うように新大陸へと渡ったのです。
植民地戦略における違い
ただし、三国のアプローチには明確な違いがありました。
フランスとイギリスは、毛皮交易だけでなく、北米への恒久的な植民地の建設にも積極的でした。フランスはセントローレンス川流域に「ヌーベルフランス」を築き、イギリスも東海岸沿いに入植地を拡大していきました。彼らにとって毛皮交易は、植民地経営の一環だったのです。
一方、オランダは植民地経営そのものよりも、先住民族であるネイティブ・アメリカンとの直接取引を重視しました。ハドソン川流域を拠点とした「ニューネーデルラント」では、先住民との取引関係を通じて毛皮を調達することが主な目的でした。
まとめ
つまり、三国の商人に共通するのは「北米の毛皮交易への関心」であり、相違点は、フランスとイギリスが植民地建設まで視野に入れていたのに対し、オランダは先住民との交易そのものに焦点を当てていた点にあります。