ヨーロッパの歴史

ポルトガル王セバスチャンは何歳で亡くなった?短くも激動の生涯を解説

ポルトガル王セバスチャンとはどんな人物?

ポルトガル王国の国王セバスチャン(セバスティアン1世)は、1554年1月20日に生まれました。父はジョアン・マヌエル皇太子、母は神聖ローマ皇帝カール5世の娘フアナであり、祖父ジョアン3世の死去に伴い、わずか3歳で王位を継承しました。「選ばれし者(オ・デゼジャード)」とも呼ばれる彼は、国民から大きな期待を寄せられた若き君主でした。

即位と治世

セバスチャンは1568年、14歳で親政を開始しました。敬虔なカトリック信者として知られ、北アフリカにおける対イスラム勢力との戦い、すなわち十字軍の精神に強く魅了されていたといわれています。

アルカセル・キビルの戦いと24歳の最期

1578年、セバスチャンは自ら軍を率いてモロッコ遠征を決行しました。しかし同年8月4日のアルカセル・キビルの戦い(三王の戦い)において、ポルトガル軍はサアド朝のムーア人軍に壊滅的な敗北を喫します。セバスチャン自身もこの戦いで命を落とし、享年24歳でした。

その死がもたらした歴史的転換点

セバスチャンには後継者がなく、彼の戦死はポルトガルに深刻な王位継承危機をもたらしました。1580年にはスペイン王フェリペ2世がポルトガル王位を継承し、両国は約60年にわたる同君連合(イベリア連合)の時代へと突入することになります。24歳という短い生涯ながら、セバスチャンの死はポルトガルの歴史を大きく変える転換点となったのです。