ヨーロッパの歴史

ヘンリー8世の後継者は誰?エドワード6世の宗教的立場を解説

ヘンリー8世の後継者——エドワード6世

1547年、ヘンリー8世が亡くなると、わずか9歳の息子エドワード6世がイングランド王位を継承しました。幼くして即位したため、実際の政治は摂政評議会、とりわけ強力なプロテスタント派の顧問であったサマセット公(エドワード・シーモア)らの影響を強く受けることになります。

宗教的立場:プロテスタント

エドワード6世の治世は、イングランドが本格的にプロテスタント化へと向かった決定的な時期でした。父ヘンリー8世の時代に確立された「国王至上主義」、すなわちローマ教皇に代わり国王がイングランド国教会の最高権威であるという体制は引き継がれ、さらに改革は一層推し進められました。

エドワード6世時代の主な宗教改革

この時期の代表的な改革には、以下のようなものがあります。

  • 礼拝の英語化:ラテン語に代わり、英語による礼拝が導入され、一般の人々にも理解しやすい宗教儀式へと変わりました。
  • 『共通祈祷書』の発行(1549年):トマス・クランマー大司教によって編纂されたこの祈祷書は、イングランド国教会の統一された礼拝様式の基礎となりました。
  • 儀式の簡素化:カトリック的な華美な儀式や聖像崇拝が廃され、より簡素で福音主義的な礼拝形式へと移行しました。
  • 修道院制度の解体:ヘンリー8世の時代に始まった修道院解散の方針が維持され、カトリック教会の経済的・組織的な基盤はさらに弱体化しました。

エドワード6世の治世がもたらした転換点

エドワード6世は1553年に15歳で早世しましたが、その短い治世の間に、イングランドはローマ・カトリックから明確に距離を置き、プロテスタント国家としての道を歩み始めました。この宗教的転換は、後のメアリー1世によるカトリック復活の試みや、エリザベス1世による宗教的妥協(エリザベス和解)へと続く、イングランド宗教改革全体の中でも極めて重要な節目となったのです。