ヨーロッパの歴史

新宗教革命に参加しなかった文明とは?狩猟採集の暮らしを守り続けた民族たち

新宗教革命に参加しなかった文明たち

人類史の大きな転換点である宗教革命や農業革命を経験せず、何千年もの間、狩猟採集という古来の暮らし方を貫いてきた民族が世界にはいくつも存在します。地理的な隔絶や過酷な自然環境が、彼らの伝統的な生活様式を守る要因となってきました。ここでは、その代表的な三つの民族を紹介します。

イヌイット(Inuit)

北極圏に広く分布するイヌイットの人々は、歴史の大部分において狩猟と採集を主な生業としてきました。極寒のツンドラ地帯では農耕が成立しにくく、海獣獣猟や漁撈を中心とした移動型の生活が長く続いたのです。

メントワイ族(Mentawai)

インドネシアのメントワイ諸島に住むメントワイ族は、ごく最近まで狩猟採集による生活を維持してきました。彼らは20世紀に入ってもなお、事実上旧石器時代と呼べる段階で生きていたと評価できるほど、古代の暮らしを色濃く残していたのです。

ハッザ族(Hadza)

タンザニアに暮らすハッザ族は、現在でも中石器時代に相当する生活様式を実践していることで知られています。彼らの狩猟採集の営みは、数千年にわたってほとんど変化しておらず、人類の古い生態を今に伝える貴重な存在です。