ヨーロッパの歴史

ドイツとイタリアがフランスを征服したのは何年?歴史的事実をわかりやすく解説

「ドイツとイタリアがフランスを征服したのは何年か」という問いに対する正確な答えは、「両国ともフランスを征服(併合)したことは一度もない」というものです。ただし、第二次世界大戦中の1940年から1944年にかけて、フランスはドイツによって侵略され、占領されました。

ドイツによるフランス侵攻と占領(1940年〜1944年)

1940年5月10日、ナチス・ドイツはベルギーやオランダを経由してフランスへ侵攻しました。電撃戦(ブリッツクリーク)と呼ばれる迅速な作戦によりフランス軍は圧倒され、同年6月22日に休戦協定が調印されます。

その結果、国土の約3分の2にあたる北部と大西洋沿岸地域はドイツの直接軍政下に置かれ、残る南部はペタン元帥率いる親ドイツ政権「ヴィシー政権」が統治することになりました。パリを含む主要都市もドイツ軍に占領されました。

イタリアの関与

イタリアは1940年6月10日、フランス降伏の直前に参戦し、アルプス方面で限定的な攻勢を行いました。休戦後には国境付近のごく一部の占領地帯を獲得したものの、フランス本土の大部分を支配するには至りませんでした。

「占領」と「征服・併合」の違い

重要なのは、ドイツはフランスを占領したものの、正式に自国領土として併合したわけではないという点です。アルザス=ロレーヌ地方が事実上ドイツに編入された例外的なケースはあるものの、フランス国家そのものは滅亡せず、自由フランス軍やレジスタンスによる抵抗運動も各地で続けられました。

1944年6月のノルマンディー上陸作戦を皮切りに連合軍の反攻が始まると、同年8月25日にはパリが解放され、1944年末までにフランス国土の大部分は占領から解放されました。

まとめ

ドイツとイタリアがフランスを「征服」した年は存在しません。正確には、ドイツが1940年にフランスを侵略・占領し、その占領は1944年の解放まで続いたということです。イタリアは限定的な占領を行ったのみで、フランスが両国に併合されることは一切ありませんでした。