ヨーロッパの歴史

マルコ・ポーロにちなんだものとは?彼の名を冠した事物や歴史的影響を解説

「マルコ・ポーロに基づいて設立されたものは何ですか?」という質問は、一見すると答えにくいものです。そもそもマルコ・ポーロは、何らかの組織や制度を設立した人物ではなく、13世紀に活躍したヴェネツィア出身の商人・旅行家・作家だったからです。

マルコ・ポーロとはどんな人物?

マルコ・ポーロ(1254年頃~1324年)は、イタリアのヴェネツィア出身の商人・旅行家です。父ニコロ、叔父マッテオとともにシルクロードを経由して東方へ旅し、元の皇帝フビライ・ハーンに仕えながら、中国をはじめとするアジア各地を約17年にわたって巡りました。

帰国後にまとめられた旅の記録『マルコ・ポーロ旅行記』(日本では『東方見聞録』としても知られています)は、当時のヨーロッパの人々に東洋の姿を伝える貴重な文献となりました。この本は、後のコロンブスの航海にも影響を与えたとされています。

マルコ・ポーロにちなんで名付けられたもの

「設立された」というよりも「彼の名前にちなんで命名された」ものであれば、実はいくつか存在します。代表的な例を紹介します。

ヴェネツィア・マルコ・ポーロ国際空港

イタリア・ヴェネツィアの玄関口となる国際空港で、故郷が生んだ偉人の名を冠しています。

水遊びのゲーム「マルコ・ポーロ」

プールなどで楽しまれる鬼ごっこの一種です。目をつぶった「鬼」が声を頼りに他の参加者を追いかける遊びで、英語圏を中心に広く親しまれています。

マルコ・ポーロヒツジ

中央アジアのパミール高原に生息する野生の羊で、大きな螺旋状の角が特徴です。マルコ・ポーロが旅行記の中でこの羊に言及したことが、名前の由来とされています。

盧溝橋(マルコ・ポーロ橋)

北京郊外にある美しい石造りの橋です。マルコ・ポーロが旅行記でその見事さを絶賛したことから、西洋では「マルコ・ポーロ橋」と呼ばれています。

まとめ

マルコ・ポーロ自身は何かを「設立」した人物ではありませんが、その偉大な功績と名声ゆえに、空港やゲーム、動物、橋など、さまざまな事物にその名が受け継がれています。質問の意図が「彼にちなんだ命名」であれば、上記のような例が該当するでしょう。