ルフトヴァッフェ(Luftwaffe)は、ドイツ語で「空軍」を意味する言葉です。この名称が公式に用いられるようになったのは1930年代、ナチス政権が武装組織の一つとしてドイツ空軍を設立してからのことです。
ルフトヴァッフェの誕生
第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約によりドイツは空軍の保有を禁じられていました。しかし、ナチス政権の下で極秘裏に再建が進められ、1935年3月1日に正式な発足が公表されました。初代総司令官には、ナチス政権の重鎮であるヘルマン・ゲーリングが就任しています。
第二次世界大戦における役割
第二次世界大戦当時、ルフトヴァッフェは世界で最も先進的な空軍の一つとされ、ポーランド侵攻やフランス戦など、開戦初期のドイツの快進撃を支える重要な役割を果たしました。
一方で、イギリス本土航空戦(バトル・オブ・ブリテン)ではイギリス空軍に敗北し、制空権の獲得に失敗しています。また、ワルシャワやロッテルダムへの無差別爆撃をはじめ、民間人を巻き込む作戦にも関与し、多くの犠牲者を出した歴史を持っています。
戦後の解体と再建
1945年のドイツ敗戦後、ルフトヴァッフェは解体され、その資産は連合国の間で分割されました。ドイツは再び空軍の保有を禁じられますが、1955年、西ドイツ(ドイツ連邦共和国)のNATO加盟に伴い、統一された国軍である連邦軍(ブンデスヴェーア)の一軍種として、空軍の再建が認められました。
現代のドイツ空軍
現在のドイツ空軍は、高い専門性と訓練水準を誇る部隊として国際的に評価されており、NATOの防空体制において重要な役割を担っています。ヨーロッパ戦闘機(タイフーン)などの近代的な機体を運用し、約2万7千人規模の人員を擁しています。
ルフトヴァッフェに関する主な事実
- 正式発足:1935年3月1日
- 初代総司令官:ヘルマン・ゲーリング
- 第二次世界大戦中のピーク時には、約200万人規模の人員と1万機を超える航空機を擁したとされる
- 戦後に解体され、資産は連合国間で分割された
- 1955年、連邦軍(ブンデスヴェーア)の一軍種として再建
- 現在はNATOの防空の中核を担う