1991年のソ連崩壊に伴い独立を回復した「バルト三国」とは、バルト海東岸に位置する次の3か国のことです。
バルト三国の一覧
- エストニア(首都:タリン)
- ラトビア(首都:リガ)
- リトアニア(首都:ヴィリニュス)
ソ連からの独立までの歩み
バルト三国は、第一次世界大戦後の1918年から1920年にかけて独立国家として成立しました。しかし、1940年にソビエト連邦(ソ連)によって併合され、その後ナチス・ドイツによる占領を経て、再びソ連の支配下に置かれることになりました。
1980年代後半、ミハイル・ゴルバチョフ政権下での「ペレストロイカ(改革)」や「グラスノスチ(情報公開)」の流れの中で、バルト三国では独立運動が活発化しました。特に1989年8月23日には、約200万人の人々が国境を越えて手をつなぎ、人間の鎖「バルトの道」を作り出し、世界に大きな衝撃を与えました。
1990年にはリトアニアが、続いてエストニアとラトビアが独立を宣言。1991年8月のソ連保守派によるクーデター未遂事件を経て、同年9月にソ連政府は三か国の独立を正式に承認しました。同年12月のソ連解体により、バルト三国は完全に主権国家としての道を歩み始めました。
独立後のバルト三国
独立回復後、三か国は西側諸国との関係強化を積極的に進め、2004年にはNATOと欧州連合(EU)に同時に加盟しました。現在では、デジタル技術先進国として知られるエストニア、戦略的な港湾都市を抱えるラトビア、バルト地域最大の経済規模を持つリトアニアとして、それぞれ独自の発展を遂げています。