ヨーロッパの歴史

ローマは何年に始まったのか?建国の伝説と歴史的な起源

ローマ建国の伝説的な年「紀元前753年」

古代ローマの歴史家ウァッロ(マルクス・テレンティウス・ウァッロ)によれば、ローマ市は伝統的に、ロムルスとレムスの双子の兄弟によって紀元前753年に建設されたとされています。この日付は後世のローマ人にも広く受け入れられ、ローマ暦の基準点として長く用いられました。

神話に語られる建国の物語

ロムルスとレムスは、軍神マルスを父とする双子で、川に流された後、雌狼に育てられたという有名な伝説が残っています。成長した二人は新しい都市の建設を目指しますが、土地や主導権をめぐる争いの中でロムルスがレムスを殺害し、自らの名を冠した都市「ローマ」を築いたと伝えられています。

考古学が示す、さらに古い起源

一方、実際の歴史をたどると、ローマの起源は伝説よりもはるかに古いことが分かっています。現在のローマとなる地域への最初の定住は、少なくとも紀元前11世紀、あるいはそれ以前にさかのぼると考えられています。パラティーノの丘などでは、鉄器時代の小屋跡や墓地が発見されており、こうした初期集落の存在を裏付けています。

まとめ:二つの答えがある問い

「ローマが始まったのは何年か?」という問いには、実は二つの答えがあります。伝説・伝承上の建国は紀元前753年ですが、歴史的・考古学的な観点では、紀元前11世紀頃から人々が定住し始めたと考えられているのです。