ヨーロッパの歴史

ロシア革命の二つの顔――「赤」と「白」が象徴したものとは?

ロシア革命をめぐる二つの勢力

1917年のロシア革命、そしてそれに続く内戦の時代には、「赤(レッド)」と「白(ホワイト)」という二つの色に象徴される対立勢力が存在しました。それぞれの勢力が掲げた理想と、その色に込められた意味を詳しく見ていきましょう。

ボリシェヴィキ(赤)

ボリシェヴィキは、ウラジーミル・レーニン率いる急進的な社会主義勢力です。1917年11月(旧暦10月)にペトログラード(現在のサンクトペテルブルク)の権力を掌握し、世界初となる共産主義国家の樹立を実現しました。

彼らの象徴である「赤」は、革命と進歩、そして変革のための闘争において流された血を表しています。この色はやがてソ連の国旗や、世界中の共産主義運動を代表するシンボルとなっていきました。

白軍(白)

一方の「白」の陣営は、ボリシェヴィキの急進的な政策に反対する諸勢力の総称です。帝政の復活を目指す君主主義者や保守派を中核としながらも、メンシェヴィキに代表される穏健派の社会主義者たちもその中に含まれていました。

「白」という色は、秩序と伝統、そして王政(帝政)復古への願いを象徴していました。1917年から1923年頃まで続いたロシア内戦では、この「赤」と「白」の陣営による激しい戦いがロシア全土で繰り広げられました。

まとめ

ロシア革命における「赤」と「白」は、単なる色の違いではありません。革命による急進的な変革を求めるのか、それとも伝統的な秩序の回復を目指すのか――当時のロシア社会を二分した思想と理念の対立を、色という形で鮮明に表していたのです。