ヨーロッパの歴史

朝鮮戦争におけるフランス兵の死者数は?フランスの参戦の実態を解説

朝鮮戦争(1950年〜1953年)において、フランスはアメリカやイギリスのような大規模な国家部隊を独自に派遣することはありませんでした。しかし、まったく関与しなかったわけではなく、国連軍の一員として部隊を送り出すとともに、医療および兵站(後方支援)の面からアメリカ軍と韓国軍を支援しました。

フランスの参戦のかたち

当時のフランスはインドシナ戦争を抱えており、朝鮮半島へ大規模な兵力を割く余裕がありませんでした。そのため、国連軍司令部の指揮下に入る義勇兵中心の「フランス大隊」を編成して派遣するかたちで参戦しました。同大隊は1950年に朝鮮半島へ到着し、以降、米軍や韓国軍とともに激戦地で戦っています。

フランス兵の犠牲者数

フランス大隊には戦争期間中、交代要員を含めて約3,000人が従事したとされ、戦死または戦傷死した者はおよそ270人前後にのぼるとされています。資料によって多少の差はありますが、戦死者約262人〜277人という数字が一般的に引用されます。また、負傷者・行方不明者・捕虜などを含めた総損害は1,000人を超えたと伝えられています。

まとめ

フランスは朝鮮戦争に大規模な独立部隊として参加したわけではありませんが、国連軍のフランス大隊として実際に戦闘に投入され、約270人前後の戦死者を出しました。加えて医療・兵站支援を通じて米韓両軍を支えた点も、フランスの貢献として忘れてはならないでしょう。