コルト・シングル・アクション・アーミー(ピースメーカー)とは

コルト・シングル・アクション・アーミー(Colt Single Action Army:SAA)、通称「コルト・ピースメーカー」は、シングルアクション方式の撃発機構と6連発シリンダーを備えた.45口径のリボルバーです。1873年、コルト社によってアメリカ陸軍騎兵隊向けに開発され、西部開拓時代(ワイルド・ウェスト)において最も広く普及した銃の一つとされています。
生産は1941年まで続けられ、総生産数は約36万丁に達しました。当時としては極めて有効かつ強力な武器であり、その存在感は「神は人間を創られたが、サミュエル・コルトが人間を平等にした」という有名な言葉で象徴的に表現されています。
西部劇との関係
数多くの西部劇映画にこのリボルバーが登場しますが、実はこれは必ずしも史実どおりではありません。当時、このリボルバーは非常に高価なものであり、一般の開拓者が容易に入手できる代物ではなかったからです。一方、軍隊、特に騎兵隊では正式採用され、広く使用されました。
主な特徴
- 口径: .45コルト(.45ロング・コルト弾)
- 装弾数: 6発
- 作動方式: シングルアクション(ハンマーを親指で起こしてから引き金を引く方式)
- 採用年: 1873年(アメリカ陸軍制式採用)
「コルト.45」という呼称についての注意
コルト・シングル・アクション・アーミーは「コルト.45」と呼ばれることもあります。しかし、同じく「コルト.45」という通称で呼ばれることがあるM1911半自動拳銃と混同しないよう注意が必要です。両者は名称こそ似ていますが、まったく別の設計による別個の銃です。