イングランド内戦の対立構図
1642年から1646年にかけて戦われたイングランド内戦(第一次イングランド内戦、いわゆる清教徒革命)は、国王の権威をめぐって二つの勢力が激しく衝突した市民戦争です。一方は議会の権限を重んじる「議会派」、もう一方は王権神授説に基づく君主制を守ろうとする「王党派」でした。
議会派(ラウンドヘッズ)
- 通称:ラウンドヘッズ(丸頭派)——清教徒たちが短髪だったことに由来する呼び名
- 支持母体:イングランド議会。主に商人・中産階級やピューリタン(清教徒)が中心
- 指導者:オリバー・クロムウェル。後に「ニュー・モデル・アーミー(新模範軍)」を率いて勝利を決定づけた
王党派(キャバリアーズ)
- 通称:キャバリアーズ(騎士派)——華美な服装と騎馬戦術で知られた
- 支持母体:国王チャールズ1世。貴族・地主階級や国教会信徒が多くを占めた
- 指揮官:ライン公ループレヒト(ルパート)。チャールズ1世の甥にあたる有能な騎兵指揮官
戦争の帰結
当初は王党派が優勢でしたが、クロムウェルが再編した新模範軍が1645年のネイズビーの戦いで決定的な勝利を収めました。1646年に第一次内戦は議会派の勝利で終結し、チャールズ1世はスコットランド軍に引き渡されました。この対立はその後も続き、1649年にはチャールズ1世の処刑という歴史的転換点を迎えることになります。