後衛の危機と撤退の決断
しかし後衛では、エル・マダニの命令下にあった兵士たちが銃声を聞いていた。息を切らした伝令が、トアレグ(トゥアレグ)正規兵の虐殺を知らせる。一瞬も無駄にせず、エル・マダニは銃床でラクダを叩き、引き返させた。
メハラ(競走用ラクダ)に乗ったトアレグの一団が、逃げる獲物を見て斜面を駆け下りてきた。カービン銃の正確な射撃に動揺した彼らは降りて、小隊を包囲しようとした。ラクダ引き9人が倒れ、生き残った12人は、制御不能になったラクダを捨て、ダム(堤防・水路)を渡らざるを得なかった。トアレグは奪った家畜を連れて撤退した。午後3時、エル・マダニと彼の部下たちは、疲労と渇きで死にそうになりながら、キャンプが見える場所までたどり着いた。
キャンプでの包囲態勢と撤退の決意
20人のティラユール(散兵)とディアヌー中尉が出迎えた。キャンプを要塞化した後、負傷者を救うため現場へ向かおうとしたが、道は切り刻まれた死体で埋め尽くされ、生存者の望みはなかった。ディアヌーはキャンプに戻った。
夜が降り、冷たく星空が広がった。哨兵は倍増された。任務指揮官となったディアヌーは、技師サンタン、ポベギャン、エル・マダニ、モッカデムを集め、対策を協議した。真夜中、彼らは撤退を決断した。各自が体力の限り食料と水を背負い、総勢56名が、人類史上最も過酷な行軍の一つを開始した。
ワルグラまで75日——灼熱の行軍
ワルグラまでは75日分の行程が残っていた。一晩中、部隊は大砲、弾薬、水袋の重みに耐えながら進んだ。夜明けに短い休憩で疲れた手足を癒やすが、時間とともに気温は耐え難いほど上昇し、男たちは這うように進んだ。
テマッシントへの道とトアレグの影
2月20日朝、斥候が任務隊と並行して進むトアレグの足跡を発見した。知らせは不吉だった。レズー(襲撃隊)は時を味方につけ、衰弱した部隊を容易く壊滅させられると確信していた。最初の目標は、以前キャンプを張ったテマッシント。そこでは渇きを癒す植物「ダヌム」が見つかるはずだ。ディアヌーの計算では食料はあと3日分、わずかなナツメヤシと少しの小麦粉のみ。その後は、草木一本生えない恐怖のアマドゴール平原が待っている。
21日、側面斥候が再びトアレグの存在を報告。メハラの数は200と推定された。エル・マダニとチャアンバ族5名がテマッシントとその井戸の偵察に向かった。正午、本隊が合流。10日前に屠殺された2頭のラクダの骨を焼いて粉にし、皮を焼いて食べた。アマドゴール平原(アムギドまで延びる)までは徒歩8時間。エル・マダニは、十分な補給なしに砂漠を横断するのは不可能だと正しく指摘した。戦闘か、補給確保か。往路でロバを見かけたため、中尉は狩猟隊を編成した。
アマドゴール平原の絶望と幻覚
作戦は成功し、エル・マダニは迷い込んだ4頭のラクダを連れ戻した。しかしキャンプに喜びは薄かった。最後のワディ(乾いた河床)で長い休息を取った後、残された任務隊は2月23日、完全な不毛地帯アマドゴール平原の入り口に立った。砂の平原は溶岩原のように果てしなく広がり、ラクダ捕獲で一瞬湧いた希望は消えた。
5日目(フラッテール大佐死亡から12日目)、アマドゴール平原で、大佐の剣を受け継いだ第2従卒ベルガセム・ベン・ゼブラがラクダを屠殺した。血は集められ、肉は均等に分配され、皮は乾燥させた。しかし、この栄養過多な食事が男たちを茫然自失させ、ディアヌーは野営を決めた。2日後、左翼斥候がトアレグを発見し、部隊は戦闘態勢に入った。白旗を掲げた6人のトアレグ騎兵が、銃の射程外から接近。ディアヌーは散兵サッシ・ベン・シャイブを派遣した。食料の提供かと思われたが、実際はテマッシント付近で捕獲した4頭のラクダの返還を要求し、拒めば大軍で戻ると脅迫してきた。
エル・マダニとモッカデムの助言、和解の望みから、ディアヌーは400ドゥロ(2000フラン)を支払うことに応じた。
インザネ・ティスキシンの井戸とアマドゴール脱出
3月2日水曜日午後3時頃、靴を切り裂き足を腫らす石だらけの地を歩き、インザネ・ティスキシンに到着。水を補給し、チャアンバ族が井戸に集まった2頭のオナガー(野ロバ)を仕留める幸運に恵まれた。
6日、右翼斥候がレズーの接近を報告(銃程外)。トアレグは獲物を離さない。夕食は茹でた草。翌日、極度の衰弱で2頭目のラクダを屠殺。残るはみすぼらしい2頭のみ。8日、3群の騎兵が槍先に白旗を立てて接近。再びサッシ・ベン・シャイブが使者として向かった。彼らは襲撃部族ではなく、まもなく羊とナツメヤシを売りに来ると申し出た。
翌9日、ディアヌーと部下たちはついにアマドゴール平原を脱出したと確信できた。キャンプはアムギドの南東10km、アイン・エル・ケルマの水源に張られた。
トアレグの監視とナツメヤシによる中毒症状
一日中トアレグは columna を尾行し、近くの台地に陣取って動きを監視した。やがて白い布を振って交渉を申し入れ、ナツメヤシがあり、夕方には羊を持ってくると伝えた。サッシ・ベン・シャイブと共に出かけた3人の散兵が、ナツメヤシ3ブッシェルを運んできた。砂まみれだったが、選り好みはできない。ディアヌーは均等に配分し、全員が口にした。ただし、高熱のサンタンと哨兵を除いて。
突然、男たちが狂気じみた様子を見せ始めた。四方八方に走り出す者、奇妙な痙攣を起こして倒れる者。キャンプ全体がうめき声に包まれ、散兵は哨兵に飛びかかったり、砂の上で悶えたりした。ディアヌーは拳銃を抜き……
力の限り部隊は前進した。ディアヌーは、任務隊の抵抗力が尽きようとも、まずあの恐ろしい平原から脱出しなければならないと知っていた。午後6時、野営の合図を出した。しかしディアヌーを不安が襲う。水袋はほぼ空。トアレグの奇襲は壊滅を意味する。エル・マダニはこの点で中尉を安心させた。レズーはアムギドの水源、彼らの領土の境界で待っている。そこまでは手を出さないだろう、と。