古代の歴史

ニューカレドニア駐留・太平洋海兵歩兵連隊(RIMaP-NC)の全貌:編制・装備・沿革を解説

ニューカレドニア駐留・太平洋海兵歩兵連隊(RIMaP-NC)の全貌:編制・装備・沿革を解説
RIMaP-NCの部隊章

太平洋海兵歩兵連隊(RIMaP-NC)の概要

太平洋海兵歩兵連隊(RIMaP-NC)は900名以上の隊員を擁する部隊で、その半数以上は4か月の任期で派遣される「ローテーティング(交替要員)」です。常駐要員の大半は、本土フランスから2年間の任期で赴任した兵士であり、現地採用の下士官(EVATまたはVDAT)はわずか90名にとどまります。

同連隊はプルム、ヌメア、ナンダイの3か所に駐屯しており、この地域におけるフランス軍地上部隊の中核を担っています。主な任務は以下のとおりです。

  • ニューカレドニアおよびその属領に対するフランスの主権の確立・維持
  • 南西太平洋地域における各種任務への参加
  • 陸軍組織、さらには一部の地域部隊に対する技術支援を中心とした後方支援の提供
ニューカレドニア駐留・太平洋海兵歩兵連隊(RIMaP-NC)の全貌:編制・装備・沿革を解説
ビル・ハケイムの戦いで使用されたブレン・キャリア

編制

連隊は以下の部隊で構成されています。

交替制中隊(本土フランスから4か月間派遣)

  • 空挺中隊(COMPARA)― プルム駐屯
  • 防護・防衛中隊(COMTTA)― ヌメア駐屯
  • 機械化歩兵中隊(COMMOTO)― ナンダイ駐屯

常設部隊

  • 指揮・兵站中隊(CCL)― プルム駐屯
  • 装甲・火力支援混成隊(EBM)― プルム駐屯
  • 連隊整備中隊(RMC)― プルム駐屯
  • ヌメア司令部支援中隊(CQG)― ヌメア駐屯

主要装備

同連隊が保有する装備はおおよそ以下のとおりです。

  • ERC 90装輪装甲車6両を含む約200両の戦術車両
  • 土木・建設作業用機械
  • 120mm迫撃砲4門を含む1,000丁超の火器
  • 無線機約200台

採用と訓練

現地で採用される下士官兵は、まず4か月間の基礎軍事訓練を受けます。その後、常設中隊での将来の職務に応じて、2か月間の専門訓練を実施します。この制度により、ニューカレドニア出身の若者がフランス陸軍の一員としてキャリアを積む道が開かれています。

募集職種

  • 装甲・火力支援混成隊:装甲車乗員、迫撃砲操作手、工兵補助、車両運転手
  • 指揮・兵站中隊:調理員、事務員、倉庫管理員
  • 装備整備中隊:整備士、倉庫管理員

勲章と栄誉

連隊旗には4つの戦闘記名が刻まれており、解放勲章(コンパニオン・オブ・ザ・リベレーション)、および星5個付きの1939年~1945年従軍十字章が授与されています。さらに、軍事勲章のリボン色によるフォラジェール(飾緒)には、1939年~1945年従軍十字章の色を配したオリーブが付されており、1996年6月18日以降は解放勲章の色も加えられました。

沿革と特徴

同連隊は1948年7月1日に大隊として創設され、1975年に連隊へと改編されました。自由フランス軍の太平洋大隊が受け継いできた伝統は、姉妹部隊である太平洋海兵歩兵連隊(RIMaP-P)と共に引き継がれています。現在は、ニューカレドニア領土における主権任務を担当する諸兵科連合部隊として、南太平洋の安定に重要な役割を果たしています。