古代の歴史

26. バリ島4日目――徒歩でタマンアユン寺院へ、そしてジャワ島へ

26. バリ島4日目――徒歩でタマンアユン寺院へ、そしてジャワ島へ

4月17日も、朝5時ごろに目が覚めました。同じ時刻、インドならまだ午前2時半です。この日も、田んぼを望む芝生でお茶を飲むことから一日をスタート。今日はプトゥさんの同行がないため、いつもよりゆったりとした気分で過ごせそうでした。

早朝からノートパソコンを開き、ここ三日間の旅の記録を書き留める作業に取りかかります。すると10時ごろ、マドゥが「今日はしばらく歩いて行こう」と提案してきました。こうして私、ヴィジェイ、マドゥの3人は、プラ・タマン・アユン寺院を目指して歩き出したのです。

門構えに息づくインドとのつながり

この日選んだのは、田んぼの間を抜ける道ではなく、村の中心部を貫く道でした。道沿いの住宅を見てまず気づいたのは、ほとんどの家の玄関上部にガネーシャ神の像が安置されていること、あるいはガネーシャの象徴とされるスワスティカ(卍)の紋様が飾られていることです。途中にはいくつもの寺院が現れ、その門の外側には、インドと同じ伝統に基づく門番像(ドゥワーラパーラ)が置かれていました。

ただし、決定的な違いもありました。インドでは門番像はあくまで控えめな存在で、見過ごされがちです。一方バリでは、寺院の正門の両側に、鮮やかな色彩をまとった人型の門番像が堂々と、とても目立つように据えられているのです。

魔女・悪魔・神々の不思議な世界

タマンアユン寺院へ続く道の途中、突如として圧倒的な存在感を放つ女性の像が目に飛び込んできました。高さ約2.4メートルにもなる巨大な像が、建物の外壁の壁龕に収められていたのです。注目したその建物は、バリ様式の神々・女神・悪魔の像が並ぶ展示館でした。ちなみに目的地のタマンアユン寺院は、17世紀にメングウィ王国によって建立された王族の寺院で、堀に囲まれた美しい姿で知られています。

しかし、徒歩移動ですっかり疲れていた私たちは、中に入って見学する元気もなく、引き返すことを決めました。そこでヴィジェイに「ビデオを撮ってきておいて」と頼みました。後でその映像を見れば十分だと考えたのです。入場料は25,000ルピア。ヴィジェイが撮影に向かう間、マドゥと私は展示館の外でひと休みしました。

ヴィジェイが持ち帰った映像には、魔女・悪魔・神々が織りなす唯一無二の世界が広がっており、思わず見とれてしまいました。ラーマーヤナやマハーバーラタの一場面を再現した像のほか、シヴァ神とパールヴァティー、ラーマ王子とシーター妃など、実に見事な像の数々。どれも純粋なバリ様式で、肉体の表現方法がインドのものとは異なり、全身に鮮烈な色彩が施されていました。展示を堪能したあとはサービスアパートへ戻り、その日の残りの時間は、バリ旅行の思い出を書き綴ることに充てました。

バリ島からジャワ島・ヨグヤカルタへ

4月18日は、いよいよバリ島と別れる日です。フライトは午後2時発でしたが、プトゥさんを手配したのは朝9時。宿泊地メングウィからデンパサール空港までは、約1時間半の道のりです。

目的地は、ジャワ島に位置するインドネシア有数の都市ヨグヤカルタ。「ジョグジャカルタ」「ジョグジャ」という愛称でも親しまれる古都です。バリからヨグヤカルタまでの直線距離は502キロメートルで、所要時間わずか1時間10分の国内線です。バリの時刻はヨグヤカルタより1時間進んでいるため、午後2時にバリを離陸し、1時間10分のフライトを終えてヨグヤカルタ空港に降り立ったとき、腕時計の針は現地時刻の午後2時10分を示していました。

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