キンロスシャー(Kinross-shire)は「キンロス」とも呼ばれる、スコットランド中部に位置する歴史的な地区です。現在ではその全域がパース・アンド・キンロス(Perth and Kinross)評議会エリアに含まれています。
この地域には、ロッホ・リーヴン(Loch Leven)として知られる湖と、それを取り囲む丘陵地帯が広がっており、オーカル丘陵(Ochil Hills)の一部も含まれます。キンロスシャーは、スコットランドで2番目に小さい歴史的な州(カウンティ)として知られています。
農業の歴史
キンロスシャーは長い間、貧しい農業地域でした。しかし19世紀に入ると近代的な農業手法が導入され、農地の生産性が大きく向上しました。肥沃な土地と穏やかな気候に恵まれたこの地域は、現在でも農業が盛んです。
ロッホ・リーヴンとメアリー女王
中心都市であるキンロスは、ロッホ・リーヴンのほとりに位置しています。この湖の中島にはロッホリーブン城(Lochleven Castle)が建ち、スコットランド女王メアリーが1567年から68年にかけてここに幽閉されたことで有名です。彼女は翌年にこの城からの脱出に成功したことでも知られています。
また、ロッホ・リーヴンは渡り鳥の重要な生息地としても知られ、バードウォッチングや自然観光を楽しむ人々に人気のスポットとなっています。
キンロス・ハウス
もう一つの重要な建築的ランドマークがキンロス・ハウス(Kinross House)です。1685年から92年にかけて建てられたこの邸宅は、スコットランドを代表する建築家ウィリアム・ブルース卿(Sir William Bruce)によって設計されました。キンロスの東、ロッホ・リーヴンを見下ろす高台に佇み、スコットランドにおける古典様式建築の先駆けとされる美しいカントリーハウスです。

