ハルマゲドンの定義
ハルマゲドン(Armageddon)は、おそらくヘブライ語で「メギドの丘」を意味するとされる言葉です。新約聖書において、ハルマゲドンは終末の時に、悪魔的な勢力に率いられた地上の王たちが神の軍勢に対して戦争を仕掛ける場所として描かれています。
興味深いことに、聖書全体の中で「ハルマゲドン」という言葉が登場するのは、ヨハネの黙示録(16章16節)ただ一箇所のみです。
なぜメギドだったのか
パレスチナの都市メギドは、エジプトとシリアを結ぶ街道を扼する要衝の峠道に位置していました。戦略的に極めて重要なこの土地は、歴史を通じて数多くの軍事的衝突の舞台となってきたため、終末における大戦争の場として象徴的に選ばれたと考えられています。
近代にも戦場となったメギド
メギドは近代においても戦乱の歴史に関わり続けました。第一次世界大戦中の1918年、この地では決定的な戦闘が行われ、勝利したイギリスの将軍エドマンド・アレンビーは、その功績により「メギドのアレンビー男爵」という称号を授けられています。
現代社会における「ハルマゲドン」という言葉
「ハルマゲドン」という言葉は、プロテスタントの原理主義者たちによって、善と悪の勢力が衝突する差し迫った破滅的な最終戦争を指す用語として頻繁に用いられてきました(関連:黙示文学)。
また、この言葉は比喩的にも広く使われています。特に平和活動家たちの間では、人類を滅ぼしかねない核戦争の脅威を表現する際に「ハルマゲドン」という語が引用され、世界規模の破滅を象徴する言葉として定着しました。