答え:第一期(最初)
パクス・ロマーナ(Pax Romana)は、ローマ史の時代区分において「第一期」にあたります。
パクス・ロマーナとは何か
パクス・ロマーナとは「ローマの平和」を意味する言葉で、ローマ帝国の歴史において相対的な平和と繁栄が続いた時期を指します。初代皇帝アウグストゥスが帝政を確立した紀元前27年に始まり、哲学者皇帝として知られるマルクス・アウレリウスが死去した紀元後180年まで、およそ200年間続いたと一般に考えられています。
この時代には、地中海世界全体がローマの支配下で安定し、交易が活発化し、道路や水道などのインフラ整備や都市建設が大きく進展しました。ローマ人たちは地中海を「我らの海(Mare Nostrum)」と呼び、広大な領域がひとつの秩序のもとに置かれたのです。
終わりの時期をめぐる議論
ただし、パクス・ロマーナの終焉については諸説あります。一般的な区分では紀元後180年を終わりとしますが、一部の歴史家はこれより早い2世紀の段階で終わったと主張しています。たとえば、マルクス・アウレリウスの死後に即位したコモドゥス帝の時代から混乱が始まったとする見方などがその代表例です。
いずれの説を採るにしても、パクス・ロマーナがローマ帝国最初の黄金時代であり、後世の文明に大きな影響を与えた安定期であったという点は変わりません。