古代の歴史

トゥジグート国定公園の魅力|アリゾナ州に佇むシナグア族の古代遺跡

トゥジグート国定公園とは

トゥジグート国定公園(Tuzigoot National Monument)は、アメリカ合衆国アリゾナ州中央部に位置する考古学遺跡です。ヴェルデ川渓谷の中にあり、クラークデールの町から東へ約3kmの場所に広がっています。また、南東へ約32km進むと、有名なモンテズマ・キャッスル国定公園があります。

この国定公園は1939年に指定され、その面積は約3.4平方キロメートルにおよびます。名称の「トゥジグート」は、アパッチ語で「曲がった水」を意味する言葉に由来しており、近くを流れるヴェルデ川の姿を表したものといわれています。

トゥジグート国定公園の魅力|アリゾナ州に佇むシナグア族の古代遺跡

110室からなるプエブロ遺跡

トゥジグート国定公園最大の見どころは、シナグア(Sinagua)と呼ばれるネイティブ・アメリカンの民族が築いたプエブロ(集落)の遺跡です。この遺跡は1933年から1934年にかけて発掘調査が行われ、その後一部が復元されました。

遺跡には110もの部屋が確認されており、西暦1000年頃から1400年頃までの約400年間にわたり、人々がここで暮らしていたと考えられています。かつてのプエブロは丘の上に建てられ、2階から3階建ての高さを誇っていました。各部屋への出入りは、屋根に設けられた開口部から梯子を使って行う独特なスタイルでした。

博物館で出会える貴重な出土品

敷地内にある博物館では、遺跡の地層や墓から出土した貴重な文物の数々を見ることができます。石や動物の角で作られた道具類、装飾品、葦で編まれたマット、そして美しい土器など、シナグア族の暮らしや文化、技術の高さを今に伝える品々が展示されています。

古代の暮らしに思いを馳せながら遺跡を散策できるトゥジグート国定公園は、アメリカ南西部の歴史や先住民族文化に関心のある方にとって、ぜひ訪れたいスポットです。