古期(アルカイック期)は、紀元前800年頃から紀元前500年頃までの時代を指し、古代ギリシャ史における第三の歴史的区分にあたります。ホメロス期の直後に位置づけられるこの時代は、ポリス(都市国家)の確立にともない、政治・経済の両面で大きな変革が起こりました。なかでもスパルタとアテネは、代表的なポリスとして際立った存在でした。
古代ギリシャ史の4つの時代区分
研究や学習の便宜上、古代ギリシャ社会の歴史は以下の4つの時代に分けられます。
- 先ホメロス期(紀元前20世紀~前12世紀)
- ホメロス期(紀元前12世紀~前8世紀)
- 古期(アルカイック期)(紀元前8世紀~前6世紀)
- 古典期(紀元前5世紀~前4世紀)
古期の主な特徴
ホメロス期の終焉とともに、ゲノス(氏族)と呼ばれる父権制共同体が衰退し、ポリスの拡大がギリシャ史の中心テーマとなりました。
研究によれば、この時代の古代ギリシャには100を超えるポリスが存在していたとされています。
とりわけアテネでは民主政(デモクラシー)の萌芽が見られ始め、成文法による法制の体系化も進みました。
また、土地所有者たちが社会を支配する中で、私的所有の概念がギリシャ社会に登場したのもこの時代のことです。
経済
古期において、それまでのゲノス(氏族)は、より大規模な政治単位であるポリス(都市国家)へと再編されました。
土地を持つ貴族階級の支配下に置かれたこれらの都市は、次第にギリシャ世界における重要な商業拠点へと発展していきます。各ポリスは自律性と独立性を保ちながら成長し、その中でも最大かつ最も繁栄したのがスパルタとアテネでした。
さらに、前期まで主流だった農牧業中心の経済から転換し、商業が最重要の経済活動の一つへと浮上しました。
人口の増加に対して耕作可能な土地が限られていたため、ギリシャの諸都市は地中海沿岸各地に植民市を建設していきました。こうした海外への進出は、のちのギリシャ経済済圏の拡大につながっていきます。
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文化と哲学
この時代、ギリシャ美術は神殿建築をはじめ、絵画、彫刻、工芸(特に陶器)の分野で大きく花開きました。
また、哲学史上きわめて重要な時代でもあります。世界の説明を神話に求めるのではなく、理性(ロゴス)によって理解しようとする姿勢がここから生まれたのです。
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宗教
古期は、神託を通じて神々に伺いを立てることが最も盛んになった時代です。
なかでも有名なのがデルフォイの神託で、あらゆる身分の人々が訪れ、巫女ピューティアを通じて神アポロン自身の言葉を受け取ろうとしました。
オリンピックの起源
オリンピック競技会が始まったのも古期です。異なるポリスから競技者が集う際には、進行中の戦争や争いを一時停止する神聖休戦が宣言されたことで知られています。
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