正解:(d) タージ・マハルの建設
マウリア朝の皇帝アショーカの業績として挙げられる選択肢の中で、「タージ・マハルの建設」だけが誤りです。タージ・マハルはアショーカ王とは無関係であり、17世紀にムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンによって建てられたものです。
アショーカ王の実際の功績
アショーカ(在位:紀元前268年頃〜紀元前232年頃)は、古代インドで最大級の版図を誇ったマウリア朝の第3代皇帝です。カリンガ戦争における大量殺戮を悔い改めて仏教に帰依し、「法による統治」を掲げたことで有名です。主な業績は以下の通りです。
- 法勅(ダンマの勅令)の公布:石柱や岩に刻まれた「アショーカ王碑文」は、ブラーフミー文字解読の手がかりとなり、古代インド史研究の貴重な資料です。
- 仏教の保護と伝道:仏教を国内外に広め、王子マヒンダや僧侶たちをスリランカへ派遣したと伝えられています。
- 政策の転換:カリンガ征服後は武力によらない統治へ方針を改め、非暴力(アヒンサー)と福祉行政を推進しました。
なぜタージ・マハルは誤りなのか
タージ・マハルは、亡き妃ムムターズ・マハルを偲んでシャー・ジャハーンが1632年頃から建設を開始した白亜の霊廟で、現在はユネスコの世界遺産にも登録されています。アショーカの時代から約1,800年後、しかも王朝もまったく異なるため、アショーカ王の業績として選ぶことはできません。