植民地時代のアメリカにおいて、プランテーションの生活と田舎(農村)の生活はよく比較されますが、実は両者の間には、本当の意味での共通点はほとんど存在しません。強いて挙げるならば、特定のアメリカ植民地、特に南部植民地において、この二つが地理的に近い場所に併存していたという点だけです。
プランテーションとはどのような場所だったのか
プランテーションとは、タバコ、綿花、藍などの換金作物を大量に生産することを目的とした大規模な商業農場のことです。その運営は奴隷労働に強く依存しており、オーナー(プランター)は広大な土地と多数の労働力を所有する富裕層であることが一般的でした。つまり、プランテーションは生計のためではなく、利益を追求するためのビジネス拠点だったのです。
田舎の生活との決定的な違い
一方で、当時の一般的な田舎の生活は、自給自足を基本とする小規模な家族経営の農場が中心でした。独立した農家が自分たちの食料を育て、余剰分を近隣で売ったり交換したりする、質素ながら自律的な暮らしが典型的でした。
このように、経営の規模(大規模商業農場か小規模家族農場か)、目的(利益追求か自給自足か)、労働力(奴隷労働か家族労働か)、そして社会構造に至るまで、両者はあらゆる面で対照的でした。
まとめ
地図の上では隣り合って存在していたとしても、プランテーションの生活と田舎の生活は、その内実においてまったく異なる生活形態だったと言えます。「似ている」と感じられるのは、あくまで同じ地域に共存していたという地理的な要因にとどまるのです。