古代の歴史

2009年「E Pluribus Unum 1809」ペニーは実在するのか?その真相を解説

結論:2009年製「E Pluribus Unum 1809」ペニーは存在しない

「2009年のE Pluribus Unum 1809ペニー」という硬貨は、実際には存在しません。コレクターズアイテムとして高値がつくような希少なエラー硬貨でもなく、そもそもそのような組み合わせで鋳造された1セント硬貨はないのです。ここでは、なぜこのような誤解が生まれるのか、そして関連する事実をわかりやすく解説します。

E Pluribus Unumとは何か

「E Pluribus Unum(エ・プルリブス・ウヌム)」はラテン語で「多数から一つへ」を意味する言葉で、アメリカ合衆国の伝統的な国家標語として知られています。1795年には早くも金貨などに刻まれており、現在でも多くのアメリカ硬貨に使用されています。

ペニー(1セント硬貨)への採用は1959年から

重要なポイントとして、1セント硬貨(ペニー)に「E PLURIBUS UNUM」の銘が刻まれるようになったのは1959年からです。この年、リンカーン・セントの裏面デザインが麦の穂からリンカーン記念堂へと変更され、それに伴ってこの標語が加わりました。したがって、1958年以前のペニーにこの銘が刻まれていることはありません。

1809年のペニーとは?

一方、「1809年のペニー」に該当するのは、当時鋳造されていたラージセント(大型1セント硬貨)です。ラージセントは1793年から1857年にかけて製造された歴史ある硬貨であり、現代の小型ペニーよりもかなり大きく重いのが特徴です。ただし、この時代のラージセントに「E Pluribus Unum」の銘は刻まれていません。

なぜ「2009年+1809年」の誤解が生まれたのか

この混乱の一因と考えられるのが、2009年に発行されたリンカーン生誕200周年記念ペニーです。同年、アメリカ造幣局はリンカーンの生涯を描いた4種類の特別な裏面デザインを順次発行しました。これらの硬貨には当然ながら「E PLURIBUS UNUM」の銘があり、表面の年号は「2009」です。

さらに、リンカーンが生まれたのが1809年であることから、記念硬貨に関連して「1809」という数字を目にする機会も多く、両者が混同されやすい状況でした。摩耗や汚れで年号が判読しづらくなった古い硬貨を見て、別の年代のものと勘違いするケースもあるようです。

まとめ

「2009年製のE Pluribus Unum 1809ペニー」は実在せず、これは記念硬貨の情報と歴史的な年号が混ざり合って生まれた誤解といえます。ただし、2009年のリンカーン記念ペニー自体は発行枚数が多く流通しているため、基本的にプレミア価値はほとんどありません。古い硬貨や珍しいデザインの硬貨を見つけたら、まず発行年とデザインの時代背景を確認することが、正しい鑑定への第一歩です。