古代の歴史

なぜ1ドル紙幣にはワシが描かれているのか?その理由と歴史を解説

アメリカ合衆国の1ドル紙幣の裏面には、ハクトウワシ(白頭鷲)が描かれています。一方で、現在製造・発行されているアメリカの1ドル硬貨に、ワシのデザインは一切使われていません。この違いについて、詳しく見ていきましょう。

なぜハクトウワシなのか?

ハクトウワシは1782年以来、アメリカ合衆国の国鳥として、また国章(グレートシール)の中央に据えられてきました。力強さ、勇気、自由といった価値観の象徴とされ、翼を広げて星条旗を爪で支える姿は「国家の強さと団結」を表現しています。1ドル紙幣の裏面デザインは、この国章をそのまま踏襲したものであり、ワシが描かれているのは自然な流れといえます。

現在の1ドル硬貨にはワシはいない

現行の1ドル硬貨には、主に次の2種類があります。

  • サカガウィア・ダラー/ネイティブアメリカン・ダラー:表面に先住民の女性サカガウィアと赤ん坊、裏面には毎年変わるネイティブアメリカンの意匠が描かれます。
  • 大統領1ドル硬貨:表面に歴代大統領の肖像、裏面には自由の女神像が描かれます。

つまり、どちらの硬貨にもワシは登場しません。ただし、過去には例外がありました。1971年から1978年まで発行されたアイゼンハワー・ダラーの裏面には、月面に降り立つワシが描かれ、また19世紀のモーガンダラーなど銀貨にもワシの図柄が採用されていました。

まとめ

「1ドルにワシ」というイメージは、紙幣の裏面にある国章由来のハクトウワシによるものです。硬貨については、かつてはワシが描かれた時代もありましたが、現在発行されている1ドル硬貨には採用されていない、というのが正確なところです。