アメリカの植民地時代、一般家庭の規模は現代とは比べものにならないほど大きいものでした。当時の家庭では7人から10人程度の子どもを持つのが一般的で、中には12人から14人という大所帯の家庭も決して珍しくありませんでした。
植民地時代の家族の平均人数
17世紀から18世紀にかけてのアメリカ植民地では、一つの世帯に7〜10人前後の子どもがいるのが標準的でした。夫婦だけでなく、祖父母や親戚、使用人が同居することも多く、家屋の中は常に賑やかだったと伝えられています。乳幼児の死亡率が高かった時代にもかかわらず、これだけ多くの子どもが育つ家庭が存在したのは、極めて高い出生率によるものでした。
なぜ大家族が多かったのか?
1. 高い出生率
結婚年齢が若く、出産可能な期間が長かったため、一人の女性が生涯に8回以上出産するケースも少なくありませんでした。宗教的な価値観も多産を奨励する方向に働き、子宝は恵みの象徴とみなされていました。
2. 避妊手段の欠如
現代のような信頼性の高い避妊方法は存在せず、妊娠・出産のコントロールが事実上不可能でした。医学的な知識も限られており、家族計画という概念自体がほぼ根付いていなかったのです。
3. 農業経済における労働力としての価値
植民地経済の中心は農業でした。畑仕事や家畜の世話、家事全般において、子どもたちは貴重な労働力として重宝されました。早い段階から家業を手伝うことが当然視されており、人口が多いほど家計を支える力が強まるという実利的な側面がありました。
現代との比較
現在のアメリカにおける平均的な世帯人数は約2.5人程度と言われており、植民地時代との差は歴然です。都市化の進展、女性の社会進出、避妊技術の発展、教育費の増加など、さまざまな要因が重なり、家族の形は大きく変化しました。
まとめ
植民地時代のアメリカでは、7〜10人、場合によっては12〜14人もの子どもを持つ大家族がごく普通に見られました。その背景には、高い出生率、避妊手段の不在、そして農業社会における労働力としての子どもの重要性がありました。大家族が当たり前だったこの時代の暮らしは、現代の核家族化した社会とは対照的であり、当時の生活様式や価値観を知るうえで興味深いテーマといえるでしょう。