結論からお伝えすると、そのコインは本物のアメリカ合衆国の硬貨ではありません。
「バッファロー・インディアンヘッド」というコインは存在しない
まず押さえておきたいのは、「バッファロー・インディアンヘッド(Buffalo Indian Head)」と呼ばれるコインは実在しないという点です。アメリカ造幣局(United States Mint)が1913年から1938年にかけて発行していたのは「バッファローニッケル(Buffalo Nickel)」と呼ばれる5セント硬貨です。
この硬貨のデザインは、片面にネイティブ・アメリカン(先住民)の肖像が、もう片面にバイソンが描かれています。なお、この動物はしばしば誤って「バッファロー(野牛)」と呼ばれますが、正確には北米大陸に生息するバイソンです。
1877年という年号にも重大な矛盾がある
さらに重要なポイントとして、1877年という年号は、バッファローニッケルのどの発行年とも一致しません。バッファローニッケルが初めて鋳造されたのは1913年のことです。したがって、1877年の日付が刻まれたバッファローニッケルは、そもそも存在し得ないのです。
そのコインの正体は?
こうした特徴を持つコインは、後年に制作されたレプリカ、装飾用のメダル、あるいは詐欺目的で作られた偽造品である可能性が高いといえます。古銭の真贋や価値を判断したい場合は、PCGSやNGCといった信頼できる鑑定機関に相談することをおすすめします。見た目が似ていても、発行年とデザインの組み合わせが歴史的事実と合致しない場合、それは本物の通貨ではないと考えるべきです。