ネイティブ・アメリカンとオレンジの関係について
「ネイティブ・アメリカン(インディアン)がピルグリム・ファーザーズ(巡礼者)にオレンジの植物を持ち込んだ」という話がありますが、実はこれを裏付ける歴史記録は一切存在しません。
オレンジの本来の原産地
オレンジ(スイートオレンジ)はもともとアジア、特に中国北部やインド北東部を中心とした地域が原産とされています。その後、交易ルートを通じて中東や地中海地域へと広まり、ヨーロッパで親しまれるようになりました。
アメリカ大陸への伝来
アメリカ大陸に柑橘類が伝わったのは、ヨーロッパの探検家たちによるものです。1493年、コロンブスの第二回航海の際に柑橘類の種子がカリブ海地域に持ち込まれたのが始まりとされ、その後スペイン人探検家たちによってフロリダや南米へと広がっていきました。
ピルグリムの時代との関連
ピルグリムたちがメイフラワー号でニューイングランドに到着したのは1620年ですが、当時の同地域の寒冷な気候ではオレンジを栽培することはできませんでした。そのため、感謝祭にまつわるエピソードとしてオレンジが語られることはあっても、ネイティブ・アメリカンから提供されたという史実はないのです。
まとめ
ネイティブ・アメリカンがピルグリムにオレンジを持ち込んだという記録はなく、オレンジはアジア原産の果物であり、アメリカ大陸にはヨーロッパ人の探検家たちがもたらしたというのが歴史的事実です。