古代の歴史

ジェームズタウン植民地に始まり、各植民地へ急速に広まったアメリカの伝統とは?——「感謝祭」の起源と歴史

ジェームズタウン植民地で始まり、やがて北米の残りの植民地全体へと急速に広まったアメリカの伝統、それが感謝祭(サンクスギビング/Thanksgiving)です。現在では11月の第4木曜日に祝われ、七面鳥やかぼちゃのパイを家族で囲む、アメリカを代表する国民的行事となっています。

ジェームズタウンにおける感謝の起源

1607年にバージニアに設立されたジェームズタウンは、イングランドによる北米初の恒久的な入植地でした。厳しい飢饉や疫病、先住民との対立など、入植初期は過酷な環境が続きましたが、1610年頃には新たな補給船の到着と食糧事情の改善を受け、生き残った入植者たちが神に感謝を捧げる礼拝を行ったと記録されています。この収穫への感謝という習慣が、その後周辺の植民地へと伝わっていきました。

1621年のピルグリムたちの収穫祭

感謝祭として最も有名なのは、1621年に行われた祝宴です。メイフラワー号で渡米したピルグリム・ファーザーズ(清教徒移民)たちは、ニューイングランドでの最初の冬に多くの仲間を失いましたが、現地の先住民族ワンパノアグ族からトウモロコシの栽培法や狩猟・漁のコツを学び、翌年の秋に初めて豊かな収穫を得ることに成功しました。

これを祝うため、ピルグリムたちはワンパノアグ族を招いて3日間に及ぶ宴会を開いたといわれています。獲れたばかりの野鳥(七面鳥だった可能性もあります)、トウモロコシ、カボチャなどがふるまわれ、両者が共に食卓を囲んだこの出来事は、後世「最初の感謝祭」として語り継がれるようになりました。

国民的な祝日として定着

その後、感謝の集いの習慣はニューイングランドから他の植民地へと徐々に広まりました。1789年には初代大統領ジョージ・ワシントンが全国感謝日を布告し、1863年にはエイブラハム・リンカーン大統領が11月の最終木曜日を国民の祝日として定めました。現在のように11月第4木曜日に固定されたのは1941年のことです。

まとめ

こうして、初期植民地時代の困難を乗り越えた人々の感謝の心から生まれた感謝祭は、400年以上の時を経て、家族や友人と食事を分かち合うアメリカ最大の伝統行事へと発展しました。ジェームズタウンに端を発し、全土へ広まったこの伝統は、収穫への感謝と隣人との絆を今も物語っています。