北米初のイギリス恒久植民地は「ジェームズタウン」
北米大陸におけるイギリス初の恒久的な植民地は、ジェームズタウン(Jamestown)です。1607年に建設されたこの入植地は、現在のアメリカ合衆国バージニア州東部に位置しています。
ジェームズタウンは、ロンドン・バージニア会社が派遣した約100人余りの男性入植者によって建設されました。当初は食料不足や病気、先住民族との対立などにより過酷な状況が続き、入植者の大多数が命を落とす「飢餓の時代」と呼ばれる苦難の時期もありました。
命名の由来は国王ジェームズ1世
この植民地の名前は、当時イングランドを統治していた国王ジェームズ1世(King James I)にちなんで付けられました。王からの勅許を受けて事業が行われたことから、君主の名を冠して敬意を表したものとされています。
アメリカ史におけるジェームズタウンの意義
ジェームズタウンは、イギリスによる北米植民地化の出発点となった極めて重要な場所です。17世紀半ばにはジョン・ロルフによるタバコ栽培の成功によって経済的な基盤が確立され、植民地は大きく発展しました。
また、1619年には北米初の代議制議会である「バージニア植民地議会」が開かれたことでも知られており、後のアメリカの民主主義の原型がここに芽生えたとも言われています。
ジェームズタウンは1699年に州都の座をウィリアムズバーグへ譲るまでバージニア植民地の中心として栄えました。現在では遺跡が保存・整備され、「歴史的ジェームズタウン」として多くの観光客や研究者が訪れる、アメリカ建国史を語るうえで欠かせない歴史的スポットとなっています。