かつてのペルシア帝国(アケメネス朝)は、現在の中東地域を中心に広がっていました。その領土は、現在のイランとイラクの全域、さらにトルコとパキスタンの一部にまで及んでいました。
イラン高原を中心とした大帝国
ペルシア帝国は、イラン高原を政治的・文化的な中心として栄えました。紀元前550年頃にキュロス大王によって建国され、最盛期にはエジプトからインダス川流域、さらにはエーゲ海沿岸に至るまで版図を拡大し、当時の世界で最大の帝国となりました。
現在の国々との対応関係
帝国の領域は、今日ではおおむね以下の地域に相当します。
- イラン:帝国の核となる本土であり、王都ペルセポリスやスーサが置かれた
- イラク:古代メソポタミアを含む富饒な地域
- トルコ:アナトリア半島西部など、帝国の西方辺境
- パキスタン:インダス川流域の一部
このように、かつてのペルシア帝国は一つの現代国家に対応するものではなく、西アジアから中央アジア、北アフリカの一部にまでまたがる巨大な文明圏でした。効率的な行政制度と寛容な統治方針により多民族をまとめ上げ、古代オリエント世界の政治・文化交流の中心として長く繁栄しました。