古代の歴史

ゼウスの母レアはどうやってゼウスをクロノスから救ったのか?

ギリシャ神話において、ゼウスの母親であるレア(Rhea)は、夫でありティタン神でもあるクロノス(Cronos)から幼いゼウスを守るため、ある巧妙な策略を用いました。

クロノスが子供を飲み込んだ理由

クロノスは「自分も父ウラノスと同じように、我が子の手によって王座を奪われるだろう」という予言を受けていました。この予言に恐れを抱いた彼は、レアとの間に生まれた子供たち――ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン――を、生まれるたびに次々と飲み込んでしまったのです。

石を赤ん坊に見立てたレアの策略

末子ゼウスが生まれたとき、レアは夫に知られないよう出産し、赤ん坊の代わりに産着に包んだ石をクロノスに差し出しました。クロノスはそれがゼウスだとは気づかず、石ごと飲み込みました。こうしてゼウスの命は守られたのです。

クレタ島での秘密の育児

その後、レアは密かにゼウスをクレタ島へ連れて行き、ニンフたちに育てさせました。伝承によれば、山羊アマルテイアがゼウスに乳を与え、クーレーテスと呼ばれる武装した戦士たちが槍や盾を打ち鳴らして、赤ん坊の泣き声がクロノスに届かないように守っていたといわれています。

成長したゼウスの反撃

成長したゼウスは、吐剤を使ってクロノスに石と兄弟姉妹を吐き出させ、ついに父に反旗を翻しました。十年に及ぶティタノマキア(ティタン神族との大戦)の末に勝利を収め、ゼウスはオリュンポスの最高神として君臨することになったのです。