野生の穀物が豊かに実る大地
約11,700年前から10,000年前、氷河期が終わると地球の気候は次第に温暖化へと向かいました。この大きな気候変動によって、ザグロス山脈の麓では野生の穀物が豊かに自生するようになったのです。
新石器時代の人々にとって、これは決定的な恵みとなりました。手を伸ばせば収穫できるほど穀物が身近に育っていたため、人類は初めてこれらの植物の栽培と管理を意識的に行うようになります。やがて採集から栽培へと移行し、山麓地帯は農業というまったく新しい生活様式が誕生した揺りかごとなったのです。