16世紀のイングランド、チューダー朝の時代には、食べるものが身分によって大きく異なっていました。では、野菜を日常的に食べていたのは一体誰だったのでしょうか。
上流階級の食卓は肉中心
貴族や富裕層といった上流階級の人々は、主に肉や狩りで獲った獲物(ジビエ)、そして魚を食べていました。彼らにとって野菜はあくまで添え物程度であり、食事の中で占める割合はごくわずかでした。肉をふんだんに食べられることが、豊かさと地位の象徴とされていたのです。
下層民を支えたのは野菜
一方、農民や労働者などの下層階級の人々は、肉を買う経済的余裕がほとんどありませんでした。そのため、日々の食事は野菜に大きく依存せざるを得ませんでした。彼らにとって野菜は、命をつなぐ大切な主食だったのです。
当時よく食べられていた野菜
チューダー時代には、以下のような野菜が広く栽培され、庶民の食卓に並んでいました。
- タマネギ
- ニンジン
- リーキ(西洋ネギ)
- レタス
- キュウリ
まとめ
チューダー時代において、野菜を主に食べていたのは経済的に肉を買えない下層階級の人々でした。一方、上流階級は肉・獲物・魚を中心とした食生活を送っており、野菜の消費量はわずかでした。このように、同じ時代でも身分によって食卓の中身がまったく違っていたことは、当時の社会格差を如実に物語っています。