ロンドンのウェストミンスター寺院(ウエストミンスター・アビー)の一角、通称「詩人の角(Poets' Corner)」に記念胸像が建てられた唯一のアメリカ人は、19世紀を代表するアメリカの詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー(Henry Wadsworth Longfellow)です。
ロングフェローとはどんな人物か
ロングフェローは1807年にアメリカ・メイン州ポートランドで生まれ、ハーバード大学で近代言語学の教授を務めた学者兼詩人でした。彼の作品は平易で美しい韻律を持ち、当時のアメリカで最も広く読まれた詩人として高い人気を誇りました。
代表作には以下のようなものがあります。
- 『エヴァンジェリン(Evangeline)』
- 『ハイアワサの歌(The Song of Hiawatha)』
- 『ポール・リビアの騎行(Paul Revere's Ride)』
- 『 wayside inn の物語(Tales of a Wayside Inn)』
なぜウェストミンスター寺院に胸像が建てられたのか
「詩人の角」は、ジェフリー・チョーサーをはじめとするイギリス文学史上の偉大な作家や詩人たちが記念碑や墓所を持つ、由緒ある場所です。外国人がここに顕彰されることは極めてまれであり、ロングフェローはその栄誉に浴した唯一のアメリカ人となっています。
彼の死後、イギリスにおけるその文学的功績と両国の文化交流への貢献が高く評価され、1884年にこの記念胸像が建立されました。これは、彼の詩が国境を越えて英語圏全体で愛されていたことの証といえるでしょう。
まとめ
ウェストミンスター寺院の一角に記念胸像が建てられた唯一のアメリカ人は、『ハイアワサの歌』などで知られる詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェローです。彼の顕彰は、アメリカ文学がイギリス本国においても認められた歴史的な瞬間を象徴しています。