古代の歴史

サック・フォックス族の伝統住居「アースロッジ」とは?その構造と暮らしを解説

サック・フォックス族の家「アースロッジ」

北米先住民族であるサック(ソーク)族とフォックス族は、伝統的に「アースロッジ(土の家)」と呼ばれる住居で暮らしていました。これは若木の幹で骨組みを作り、その上に樹皮や葦などを覆わせた大型のドーム型建築物です。直径はおよそ4.5〜9メートル(15〜30フィート)もあり、最大20人ほどが一緒に生活できる広さでした。入り口には動物の皮で作られた幕が掛けられ、屋根の中央には焚き火の煙を外へ逃がすための煙出しが設けられていました。

建設には共同体全体の協力が必要

アースロッジの建設には多大な労力と協力が求められました。まず男性たちが若木を伐採して骨組みを組み立て、その後、女性たちが樹皮や葦を集めて骨組みを覆いました。住居は円形に建てられるのが基本で、中央には焚き火のための炉が置かれていました。また、サック・フォックス族はアースロッジを2〜3棟ずつまとめて建て、その間に中央広場を設けるのが一般的でした。

グレートプレーンズの気候に適した住居

アースロッジはグレートプレーンズ(大平原)の気候にきわめて適した住居でした。冬には厳しい風や寒さから家族を守り、夏には涼しく風通しの良い快適な空間を提供します。さらに、建築や修理が比較的容易で、必要に応じて移設することもできた点も大きな利点でした。

アースロッジから現代の暮らしへ

サック・フォックス族は何世紀にもわたりアースロッジで暮らしてきました。しかし19世紀に入ると、保留地(リザベーション)への移住を強いられたことにより、次第にアースロッジでの生活を離れていきます。今日では、多くのサック・フォックス族の人々が現代的な住宅で生活しています。