インダス川流域は、現在のパキスタンを中心とした地域に位置しています。古代文明発祥の地として知られるインダス川ですが、その流路は複数の国や地域にまたがっているのが特徴です。
インダス川が流れる主な地域
パキスタン
インダス川の大部分はパキスタン国内を流れています。特に以下の2つの州が川の流路として重要です。
- パンジャーブ州:五つの河川が合流する肥沃な平原地帯で、パキスタンの穀倉地帯として農業が盛んです。
- シンド州:インダス川下流にあたり、河口近くにはカラチなどの大都市があります。
インド
上流部では、インドが実効支配するジャンムー・カシミール地方(およびラダック地方)の一部を通過します。チベット高原に源を発したインダス川は、カラコルム山脈とヒマラヤ山脈の間を抜けてパキスタンへと流れ込みます。
インダス川の基本情報
インダス川の全長は約3,000km以上に及び、南アジア有数の大河です。最終的にはアラビア海へと注ぎ込みます。豊富な水資源は灌漑農業を支え、流域には古くから人々が集住してきました。
古代インダス文明との関わり
インダス川流域は、紀元前2600年頃に栄えたインダス文明(ハラッパー文明)の舞台でもあります。モヘンジョダロやハラッパーといった都市遺跡は、現在のパキスタン領内に位置しており、計画的な街づくりや下水道など高度な都市文明の存在を物語っています。
このように、インダス川流域の中核は現在のパキスタンにあり、一部はインドのカシミール地方にも及んでいます。古代文明の歴史と現代の国境線が交差する、非常に興味深い地域といえるでしょう。