インカ帝国は、コロンブス到来以前のアメリカ大陸において最大規模を誇った帝国です。その存続期間は1438年から1532年までの約100年間で、1532年にフランシスコ・ピサロ率いるスペイン軍によって征服され、滅亡しました。
インカ帝国の始まりと最盛期
インカ帝国の中心となったのは、現在のペルーに位置する都市クスコです。1438年、皇帝パチャクテクが即位した頃から本格的な拡張が始まり、周辺の部族や王国を次々と統合していきました。
最盛期には、帝国の領土は現在のエクアドルからチリ、アルゼンチンにまで及び、太平洋沿岸からアンデス山脈の高地まで広大な範囲を支配していました。この巨大な国家は「タワンティンスーユ(4つの邦)」と呼ばれ、高度な石造建築技術や道路網、農業技術によって支えられていました。
スペインによる征服と滅亡
16世紀初頭、帝国は王位継承をめぐる内乱で疲弊していました。そんな中、1532年にスペイン人の征服者フランシスコ・ピサロが率いる小規模な遠征隊が到着します。皇帝アタワルパが捕らえられ処刑されたことをきっかけに、帝国は急速に崩壊へと向かいました。
まとめ
インカ帝国は1438年の成立から1532年の滅亡まで、約1世紀にわたって南米アンデス地域に君臨した大帝国でした。その短い歴史にもかかわらず、マチュ・ピチュに代表されるような優れた文明の遺産を現代に残しています。