ヨルダン川西岸南部でローマ時代の墓地が出土
ヨルダン川西岸南部(占領地区)で、ローマ時代に遡る数十基の墓からなる古代墓地が発見されました。

ヘブロン観光・考古局長のターレブ・ジュブラン(Taleb Jubran)氏は2018年8月16日、ヘブロン近郊のイドナ村で、紀元1世紀頃のローマ時代に属する数十基の墓が発見されたと発表しました。発掘作業の責任者がAFP通信に語ったところによると、この墓地は同地域での道路工事中に偶然出土したといいます。

発掘された墓地の入り口。提供:HAZEM BADER / AFP
約2000年前の遺跡から人骨や土器、32基の石棺
発見されたのは約2000年前、ローマ帝国の支配下にあった時代に築かれた墓地です。現場からは人骨や土器片のほか、約32基の石造りの墓が確認されました。墓々は約50メートルにわたって広がっています。

2018年8月16日、占領下のヨルダン川西岸にあるパレスチナの町ヘブロン近郊のイドナ村で、ローマ時代の墓地から出土した人骨や土器の破片を見せるヘブロン観光・考古局長のターレブ・ジュブラン氏(AFP - HAZEM BADER)
ただしジュブラン局長によれば、公式な発見より前に遺跡から遺物が盗み出されていたことが、考古学者たちの調査ですでに明らかになっているといいます。

新しい道路の建設工事中に墓が発見された。提供:HAZEM BADER / AFP
観光資源としての活用も視野に
「この発見を研究し、保存することは私たちにとって非常に重要です」とジュブラン氏は強調します。パレスチナ当局は将来的にこの遺跡を観光名所として整備することを目指しており、調査は今後も継続されます。発見の詳細やその歴史的意義については、さらなる研究成果が明らかになることが期待されています。