2019年8月、フランス北部ピカルディ地方の都市アミアンで、広場の路面が突然崩落し、大きな穴が出現した。市のリスク管理部門が調査に乗り出し、この事故の原因を突き止めた。

市中心部に出現した巨大な陥没穴
パトロール中だった市警察の隊員が、アミアン中心部のビール醸造所の足元に巨大な穴を発見し、驚愕した。場所はレオン・ドゥブーヴリー広場(Place Léon Debouverie)で、穴は幅約10メートル、深さ4〜5メートルに及んだ。2019年8月12日に発表された市当局のプレスリリースによると、幸いにも負傷者は出ていない。この謎めいた現象については、その後きちんとした説明がなされることになった。
1946年の地図に記録された数々の地下室
アミアン市リスク管理部門の調査によれば、「レオン・ドゥブーヴリー広場の車道に陥没穴が形成された主な原因は、14世紀にさかのぼる中世の地下室の存在にある」と市は公式サイトで説明している。「水道網の漏水の可能性を完全には排除できないものの、この夏に記録された異例の高温が地盤変動を引き起こし、2階層目に位置する地下室の弱体化につながった可能性が高い」という。実はこの一帯には数多くの地下室が存在しており、それらは第二次世界大戦中に激しい爆撃を受けたアミアンが復興途上にあった1946年当時の地図にすでに記録されていたのだ。
2019年8月16日金曜日には、技術者がカメラを用いてドゥブーヴリー広場の店舗の地下にある地下室群を探索し、車道の修復計画を作成する予定だった。

この1946年の地図には、アミアンの広場の地下に多数の地下室が存在することが示されている。提供:アミアン市
陥没穴出現による住民生活への影響
事故発生後、周辺エリアでの二次災害を防ぐため、水道とガスの供給は一時的に遮断された。8月13日には電気、ガス、水道が「近隣住民へ供給するため」順次復旧された。さらに通信各社は8月14日水曜日に電話回線および光ファイバー網の応急作業に着手する予定で、市当局によると、約900件の契約者が日中の通信障害の影響を受ける可能性があるとされていた。