古代エジプトでは、ミイラは来世での生活に必要なさまざまな品々とともに埋葬されました。これらの副葬品には、以下のようなものが含まれます。
ミイラと一緒に埋葬された主な副葬品
- 宝石・装身具
- お守り(アマレット)
- スカラベ(聖甲虫)
- カノポス壺
- シャブティ(従者人形)
- 棺
- 船の模型
- 家具
- 食料
- 飲み物
それぞれの副葬品に込められた意味
これらの品々は、故人が来世で安らかに過ごせるようにという願いを込めて埋葬されました。
宝石とお守り
宝石やアマレットは、悪霊からミイラを守る力を持つと信じられていました。特に「ウジャトの目」などの護符は、保護の象徴として重要視されました。
スカラベ
スカラベ(フンコロガシ)は、再生と復活の象徴です。心臓の上に置かれることも多く、死者が冥界を旅する際の道しるべとなると考えられていました。
カノポス壺
カノポス壺は、ミイラ化の際に取り出した内臓を保管するための容器です。内臓は復活に不可欠なものとされ、4人の神々が守護するとされていました。
シャブティ
シャブティは小さな人形で、来世において故人に代わって労働を行う使い魔として埋葬されました。数多くのシャブティが棺に収められることもありました。
棺と船
棺はミイラを守るだけでなく、来世への旅路を支える重要な役割を担いました。また、船の模型は天界を渡るための移動手段として埋葬されました。
家具・食料・飲み物
椅子や寝台などの家具、パンやビールなどの食料品も副葬されました。これらは来世での生活を快適に過ごすために必要だと考えられていたのです。
このように、古代エジプトの副葬品は単なる財産ではなく、死後の世界における永遠の命を支えるための大切な道具でした。当時の人々の死生観や宗教観を知るうえで、貴重な手がかりとなっています。