考古学的発見

年縞1層は何年分の堆積?形成の仕組みと厚さの違いをわかりやすく解説

年縞とは?1層でちょうど1年分の堆積を記録

年縞(ねんそう)とは、湖底などに1年かけて堆積した地層のことで、1枚の年縞がちょうど1年分の堆積を表します。木の年輪と同じように、過去の環境変化を読み解く手がかりとなるため、古気候学や考古学の分野で非常に重要な役割を果たしています。

年縞は「明色層」と「暗色層」の2層で構成される

1つの年縞は、通常、色の異なる2つの層からできています。この明暗の繰り返しが、1年ごとの堆積を区別する目印となります。

明色層:夏に堆積する層

明色層は、日照時間が長く水温が上昇する夏季に形成されます。雪解け水が運ぶ細かい鉱物粒子や、プランクトンなどの生物由来の物質が多く堆積するため、白っぽく見えるのが特徴です。

暗色層:冬に堆積する層

一方、暗色層は、日照時間が短く水温が低下する冬季に形成されます。冬は水の動きが穏やかになり、有機物を含む微細な粒子がゆっくりと沈み込むため、黒っぽい層になります。

年縞の厚さは毎年の環境によって変化する

年縞の厚さは一定ではなく、その年に堆積した堆積物の量によって変わります。気温や降水量、周辺から供給される土砂の量が多い年には厚くなり、少ない年には薄くなります。この厚さの変化を分析することで、数千年から数万年前の気候変動を高い精度で復元することが可能です。