スーパーコンピューターの誕生
世界初の本格的なスーパーコンピューターとして広く認められているのが、CDC 6600です。このマシンは1964年初頭に最初の納入が行われ、当時のコンピューター性能を大きく上回る処理能力によって、科学技術計算の世界に革命をもたらしました。
最初の納入先とその目的
CDC 6600の最初の納入先は、米国のローレンス・リバモア国立研究所でした。同研究所では、核兵器設計のための大規模な数値計算に活用されました。その後、同じ1964年中に複数の研究機関へも相次いで納入され、学術研究や科学計算の最前線で活躍することとなりました。
発明者・シーモア・クレイとは
この歴史的なマシンを構想したのは、スーパーコンピューターの先駆者として知られるシーモア・クレイ(Seymour Cray)です。彼はCDC(コントロール・データ・コーポレーション)においてCDC 6600の設計を主導し、高速化を実現する革新的なアーキテクチャを考案しました。
クレイはその後、Cray Research社を設立して次々と高性能マシンを世に送り出し、スーパーコンピューターの発展に生涯を捧げたことから、「スーパーコンピューターの父」と呼ばれています。彼の設計思想は、今日の高性能コンピューティング(HPC)の基礎にも大きな影響を与え続けています。