考古学的発見

北米の3つの専有植民地(プロプライエタリー・コロニー)とは?

17世紀のイギリスによる北米植民地化において、王室から個人や貴族に領土が与えられ、その所有者が統治権を持つ「専有植民地(プロプライエタリー・コロニー)」と呼ばれる形態がありました。代表的な専有植民地として、以下の3つが挙げられます。

1. メリーランド植民地(Maryland)

メリーランドは1632年、イングランド王チャールズ1世からセシル・カルヴァート(第2代ボルチモア男爵)に勅許が与えられたことで成立しました。父である初代ボルチモア男爵ジョージ・カルヴァートの計画を受け継いだもので、カトリック教徒が安心して暮らせる避難地としての役割も担いました。タバコ栽培を中心とした経済で発展を遂げました。

2. ペンシルベニア植民地(Pennsylvania)

ペンシルベニアは1681年、クエーカー教徒のウィリアム・ペンがイングランド王チャールズ2世から土地の譲渡を受けて設立しました。ペンは「聖なる実験」と呼ばれる宗教的自由と寛容に基づく社会の建設を目指し、フィラデルフィアを建設しました。信教の自由を掲げたこの植民地は、ヨーロッパ各地から多くの移民を引きつけ、急速に繁栄しました。

3. カロライナ植民地(Carolina)

カロライナは1663年、イングランド王チャールズ2世が王政復古の際に功績のあった貴族たち(8人の所有者)へ与えた勅許によって成立しました。広大な地域でしたが、後に南北に分裂し、1729年には王領植民地としてノースカロライナとサウスカロライナの2つに正式に分割されました。南部では大規模なプランテーション経済が発展していきました。

まとめ

このように、メリーランド、ペンシルベニア、カロライナの3つの専有植民地は、それぞれ王室からの特許状(チャーター)によって個人の所有者に統治権が委ねられた点が共通しています。宗教的自由や経済的利益といった多様な目的のもとに設立され、後のアメリカ合衆国の形成に大きな影響を与えました。