1942年に鋳造されたマーキュリーダイム(10セント銀貨)の価値は、コインの保存状態(グレード)とミントマーク(造幣局の刻印)によって大きく異なり、額面の10セントから最高約1,000ドルまで幅広く評価されます。
サンフランシスコ造幣局版が最も価値が高い
1942年マーキュリーダイムの中で最も価値が高いのは、サンフランシスコ造幣局で鋳造された「S」ミントマーク入りのコインです。この年のサンフランシスコ版の発行枚数はわずか110万枚と非常に少なく、現存数が限られているため、コレクター市場では高値で取引されています。
ミントマークの見分け方
ミントマークはコインの裏面、松葉の束(ファッシネス)の左側に刻印されています。「S」ならサンフランシスコ、「D」ならデンバー造幣局製、刻印がない場合はフィラデルフィア造幣局製です。
最も希少な「1942/1-D」オーバーデート
すべてのマーキュリーダイムの中で最も発行枚数が少ないのが、「1942/1-D」と呼ばれるオーバーデート(重打ち年号)エラーのコインです。これは前年の1941年用のダイス(金型)に1942年の年号を打ち直した際に生じたもので、年号の「2」の下に「1」の跡が残っているのが大きな特徴です。
このコインはあまりにも希少であるため、専門鑑定機関であるPCGS(Professional Coin Grading Service)によって「本物(Genuine)」かつ「希少(Rare)」としてグレード・認証されています。現在の市場価値は約1,000ドルと見積もられています。
まとめ
このように、1942年マーキュリーダイムの中でも特に「1942/1-D」は、現存するマーキュリーダイムの中で最も希少かつ価値の高いコインの一つとされています。お手元に1942年のダイムをお持ちの場合は、まずミントマークの種類と年号の重打ちの有無を確認してみるとよいでしょう。