1419年、サグレス要塞に航海と地図作成の拠点を設立
1419年、「航海王(エンリケ航海王子)」として知られるポルトガルの王子ヘンリーは、ポルトガル南西部に位置するサグレス要塞に、航海術と地図作成法を研究するための学校を設立しました。この拠点は、後にヨーロッパの大航海時代を支える重要な発祥地となったと伝えられています。
各分野の専門家を集結させた独自の試み
ヘンリー王子はここに、科学者、天文学者、地図製作者(カートグラファー)、そして造船技師など、多岐にわたる分野の専門家を集めました。彼らは協力しながら、より正確で安全な航海を実現するための新しい技術や計測器具の研究・開発に取り組みました。
具体的には、羅針盤やアストロラーベといった航法器具の改良、星の位置をもとに船の位置を測定する天文航法の確立、外洋航行に適したカラベル船の開発などが挙げられます。
ポルトガル海洋国家への道を開いた功績
この機関の最大の目的は、ポルトガルの海洋能力を飛躍的に高めることでした。その成果は確実に実を結び、15世紀にはアフリカ西岸沿いの探検航海が次々と成功し、ポルトガルは大航海時代の先頭に立つ海洋国家へと発展していきました。
ヘンリー王子の構想と支援は、単なる一つの学校の設立にとどまらず、後のヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路の開拓など、世界史を大きく動かす探検の礎となった点で、きわめて大きな意義を持っています。