考古学的発見

考古学者はどのようにしてバントゥー族が農耕民だったことを突き止めたのか?

バントゥー族が農耕民であったことを裏付ける考古学的証拠は、きわめて豊富に存在します。発掘調査の成果は、彼らが狩猟採集ではなく、土地に根ざした農業生活を送っていたことを明確に物語っています。

西アフリカで発見された初期農耕集落

考古学者たちは、紀元前2千年紀にまで遡るバントゥー系の人々の初期農耕集落の痕跡を、西アフリカで発見しています。これらの集落の最大の特徴は、キビ、モロコシ(ソルガム)、ササゲといった栽培化された作物の存在です。さらに、家畜を飼育していたことを示す証拠も確認されており、当時の人々が植物の栽培と動物の飼育を組み合わせた混合農業を行っていたことがわかります。

農具と穀倉が語る定住生活

加えて、発掘現場からは、クワや斧といった農作業に使われた道具の遺物も多数出土しています。また、収穫した穀物を長期保存するための穀倉(グレナリー)の跡も見つかっており、余剰生産物を蓄えるという高度な食料管理が行われていたことがうかがえます。

こうした一連の発見は、バントゥー族が移動を繰り返す狩猟採集民ではなく、農業を生活の基盤とする定住民族であったことを強く示唆しています。実際、安定した食料供給を可能にする農耕技術こそが、後のバントゥー族の大規模な拡散を支えた重要な要因の一つであると考えられています。