第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦(1944年6月6日〜)で命を落とした家族や先祖の墓を探すことは、遺族にとって大切な追悼の第一歩です。幸い、現在では軍事記録のデジタル化が進んでおり、自宅にいながら調査を始められる環境が整っています。ここでは、墓の場所を特定するための具体的な手順を4つのステップでご紹介します。
1. 軍事データベースで記録を調べる
まずは公式の軍事記録アーカイブから情報収集を始めましょう。
- 米国国立公文書館(NARA):第二次世界大戦に関する兵士の記録、死傷者リスト、部隊記録などを検索できます。
- 米国戦没者記念委員会(ABMC)の公式サイト:海外の米軍墓地に埋葬されている戦没者の名前をオンラインで検索できる「戦没者検索データベース」が提供されています。氏名だけでなく、部隊や出身州からも探せます。
これらのデータベースでは、氏名・階級・部隊・死亡日などの基本情報に加え、埋葬されている墓地の名前まで確認できる場合があります。
2. 軍人墓地を直接訪れる
ノルマンディー米軍記念墓地(コルヴィル・シュル・メール)など、現地の墓地を訪れることで確実な情報を得られます。
- 墓地内の案内図や区画番号をもとに、セクション(section)、列(row)、区画(plot)の順に墓石を探します。墓石には氏名、階級、所属部隊、没年月日などが刻まれています。
- ビジターセンターで尋ねるのも有効です。スタッフが記録を参照しながら墓所の場所を案内してくれます。事前に問い合わせておけば、訪問時にスムーズに案内してもらえるでしょう。
3. 墓地の地図や軍事記録をオンラインで確認する
多くの軍人墓地では、敷地全体の配置図がオンラインで公開されています。
- 墓地のセクション別の地図(grid map)を入手し、記録にある区画番号と照らし合わせることで、祖先の墓の正確な位置を割り出せます。
- ABMCのサイトでも各墓地の平面図が閲覧可能です。訪問前に印刷しておくと現地での探索が格段に楽になります。
4. オンラインサービスや図書館のリソースを活用する
民間の家系調査サービスも強力な味方になります。
- Ancestry(アンセストリー):兵役記録、徴兵登録カード、死傷者報告など、軍事関連の膨大な記録を検索できます。
- Fold3:軍事記録に特化したデータベースで、第二次世界大戦の兵士記録や写真資料が豊富に揃っています。図書館によっては「Fold3 Library Edition」を無料で利用できる場合もあります。
- 地域の公立図書館や大学図書館の系譜学コーナーでは、これらの有料データベースを無料で閲覧できることがあるので、まず近隣の図書館に問い合わせてみましょう。
調査を成功させるためのポイント
氏名の綴りが記録によって異なる場合があるため、ニックネームや略称、旧姓なども含めて幅広く検索することが重要です。また、部隊番号や出身地などの補足情報があれば、検索精度が大きく向上します。一つひとつの記録を丁寧にたどれば、遠い異国に眠る家族の墓にたどり着けるはずです。