オレゴン・トレイルは、19世紀にアメリカ東部から西海岸を目指した開拓者たちが利用した、全長約3,200キロメートルにおよぶ幹線道路です。数ヶ月にわたる過酷な旅を乗り切るために、彼らは限られた荷馬車のスペースに何を積み込んだのでしょうか。ここでは、開拓者たちが持っていった持ち物をカテゴリー別にご紹介します。
衣類
- 旅の過酷さに耐えられる、丈夫なウール素材の衣服
- 予備の靴下と靴
- 強い日差しから身を守る帽子やボンネット
- ほこりや風から顔を守るスカーフやバンダナ
- 雨天時に備えたレインコートやポンチョ
寝具
- 毛布やキルト
- 枕
- 寝袋やテント
- 簡易ベッド(コット)やマットレスパッド
食料
- 豆、米、ジャーキー(干し肉)、小麦粉などの乾燥食品
- 果物、野菜、肉などの缶詰
- クラッカー、ビスケット、ハードタック(長期保存がきく硬い焼き菓子)
- 塩、コショウをはじめとする各種香辛料
- コーヒー、紅茶、砂糖
調理用品
- 鋳鉄製の鍋
- ダッチオーブン
- スキレット(鉄製フライパン)
- コーヒーポット
- 湯沸かし用のやかん
- ナイフ、フォーク、スプーン
- 皿とカップ
道具
- 斧
- のこぎり
- ハンマー
- シャベル
- ツルハシ
- ロープ
- チェーン
医療品
- 救急箱
- アスピリン、キニーネ、アヘンチンキ(ラウダナム)などの薬
- ヨウ素や塩化第二水銀などの消毒剤
その他の必需品
- コンパス
- 地図
- 日記帳
- ペンとインク
- 紙
- ろうそくやランタン
- マッチ
- 聖書
- 銃
- 弾薬
- 釣り具一式
このように、開拓者たちの荷物は生存そのものに関わる実用的な品々で構成されていました。当時は現代のようなコンビニも薬局もないため、何を持っていくかは家族の命を左右する重要な決断でした。重すぎると荷馬車が動かなくなり、少なすぎれば旅の途中で行き詰まる——そうした綱渡りの選択の中で、彼らは西への長い旅へと踏み出していったのです。